すぎ乃で提供する料理は、生産者が大切に育てた素材・食材を使っています。お取り寄せ商品も同じく、作り手の思いと共に大切にお詰めしています。料理を口にする「人」に喜んでもらうためには、作り手側が「人」を重んじていることが重要だと考えています。
だからこそ、なるべく生産者の元へ足を運び、現地でお話をすることで、真摯に仕事に取り組んでおられる生産者の姿や様子を拝見します。
そしてそれは、店作りに関しても同様。スタッフの人間性を重んじた店舗運営を心がけており、素材やゲストに対する細やかな気配りと想像力を駆使した料理やサービスを日々追求しています。
基本は人にある。
お客様に美味しい食事と心地よい空間、満足いただけるお店づくりに努めています。
当店人気の「豚しゃぶ」は宮崎県のあじ豚です。
「あじ豚」との出会いは2005年。全国の酒屋や酒蔵を巡る旅の途中でした。宮崎県の蔵元に、川南町で養豚業を営む山道義孝さんをご紹介いただきました。後日、当時のスタッフ全員で農場を見学させていただいた時に出会った風景は、どこまでも続く日向灘と柔らかな水を育む尾鈴山に囲まれた緑豊かな農場。
飼料の研究や品種改良を長年続けられ、豚の健康管理に徹底し育てられていました。平成21年度 農林水産祭天皇杯で天皇杯を受賞されたほどの高品質の豚です。
そこで学んだことは養豚や豚の知識だけでなく、作り手の人柄とその人がつくるものは比例する、ということ。山道さんの誠実な人柄に触れ、あじ豚料理を提供することに決めました。何より、まろやかでさっぱりとした脂の風味は、私どもの提供するおでん出汁から作ったぽんつゆにとてもマッチしました。
通常しゃぶしゃぶは酸味のあるポン酢が定番かもしれませんが、当店では、この最高級の豚肉を自家製の「ぽんつゆ」でお召し上がりいただいております。
カツオと昆布をベースとした当店自慢の自家製おでん出汁をもとに、研究を重ね続けて生まれたぽんつゆは、豚肉とのバランスが絶妙で上品な甘さが好評です。
生産者のみなさんが愛情を込めて育てられた食材を預からせていただきお客様に召し上がっていただく料理には、すぎ乃スタッフが何度も研究を重ねて食べ方を追求しています。
「宅しゃぶ」は、ご自宅で味わっていただくすぎ乃の味。お店と同じように美味しく召し上がっていただけるように、大切にパッケージし、お客様のお手元にお届けできるよう何度も試作を繰り返しました。
また、「豚しゃぶ」の新しい食べ方のご提案のひとつとして、地元奈良・天理のあおまめ豆乳を使った豚しゃぶが生まれました。生産者とコミュニケーションを重ね、その想いまでを含めて検討し、食材を選んでいます。
一歩ずつではありますが、宅しゃぶシリーズのラインナップや、その他にもお取り寄せいただける商品を増やしいく予定です。お客様に喜んでいただけるように、私たちはどんな時代も挑戦を続けていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。